こんにちは!
ダイナミック忍者(@dynamic_ninjya)です。
たまには、農業のことも書いてみます。
実は、田んぼには秘密がいっぱいあります。
田んぼの道際に、ひょこっと出てるコレ、何かご存知ですか?
実はこれ、水田を高度利用する為には欠かせない代物なんです!
「暗渠(あんきょ)排水」と言って、
水しか通さないような小さな穴が無数にあいている直径50〜60mmほどの長ーい管が、田んぼの地中1mあたりに埋設されています。
下の写真のように、入水口のある用水路側(手前)から、
ずっと向こう側の排水路にむかって、キャベツの下を、
緩やかなこう配をつけて埋められています。
これを敷設することによって、水の流れ道ができ、
田んぼ排水性が向上することで、キャベツなど、
程よい乾燥を好む野菜を栽培しやすくなります。
米作りの時も、中干しといって、一度田んぼにヒビが入るくらいまで
表面を乾かすことがありますが、その時にも活躍します。
下の写真のように、排水路では、雨降り二日後、
田んぼの表面に水たまりがなくても、水がチョロチョロと流れています。
「じゃあ、米作りで水を貯めたい時、だだ漏れじゃないか?」
という質問には、とにかく明るく、こう答えます。
「安心して下さい!」。。。
テレビほとんど見ないので、使い方はいまいちですが、、
まぁとにかく、
この排水口にはキャップが付けられるようになっていて、
自由に開閉できるようになっているので、
米の時はフタを閉めて、田んぼに水を貯め、
野菜の時は開けて、水はけを良くする
という「高度利用」が可能になる訳です!
ここまで説明すると、とにかくするどい人は
「暗渠」があるなら「明渠」もあるんちゃうか?
と思うでしょう。
はい、あります。
これは小麦なんですけど、ビシッと溝が掘ってあります。
この溝が明渠です。
暗渠と役割は一緒で、用水路側から排水口まで溝をつなぎ、
田んぼの排水性を高めています。
明るみに出てる排水溝、の「明」ですね。
たかが田んぼ、されど田んぼ。
うまく土地を利用して、求められている作物を育てる為に
色んな試行錯誤があるんですねー。
また、田んぼの近くを通ることがあれば
「暗渠」あるかな?って見てみてください^ ^