年中ほぼ屋外にいるので、
自然についてよく考えます。
「自然は残酷だ」
と、たまに聞きますが果たしてそうでしょうか?
自然は、「人間を痛めつけてやろう」とか
「懲らしめてやろう」とは考えてもいなくて、
ただただ、その大きなバランスを保つ為に
変化し続けているだけなんだと思います。
人間には無関心なだけなのでしょう。
そのバランスは、人の認知レベルを大きく越えていて、
人は、「水は低きに流れる」と言いますが
それだけでは、こんな雲はできません。
蒸発して、空気に含まれ、上昇し、冷やされ、飽和して、降る。
人の目には見えない、大きな力が働いて、
雲になり、雨が降ります。
そして、野生に生きる動植物は
それに逆らうことなく、
そのバランスの中で、ただ、したたかに生きているんやと思います。
「動物は常に食うか食われるかで、
死に物狂いで生きている。」
とよく言います。
確かに、常に「死」とは隣り合わせですが、
僕は、死ぬほど悩んだり、
嫌なこと我慢してる野生動物を見たことはありません。
もしかしたら、実際にはそれぞれ悩んでいるのかも知れませんが。。笑
寝るときは寝て、風に逆らわず飛んで、
身の危険を感じたら我慢せず逃げる。
そういう自然に逆らわない生き方に近づければ、
すごいパワーをもっと利用できるのかも知れません。
自然破壊、環境破壊といいますが、
農業もある種、環境破壊。
ありのままなら雑草が生えて、虫が集まり
それを餌にする鳥たちが群がる。
そんな場所を耕し、彼らの住処を奪っています。
だからと言って、それが悪いとか
それを止めるべきと言うのではなく、
自然に生かされていること、
人間も自然の一部であることを知り、
我慢しすぎたり、自殺してしまうほど悩んだりせずに
生きることができれば、
もっと自然に近づけて、
自然の厳しさだけでなく、
そこにある面白さや喜びも感じることができるのかなぁ、と思います。