こんにちは!
ねこ絵本マニアのダイナミック忍者(@dynamic_ninjya)です。
今日は「ねこが おおきくなりすぎた」(ハンス・トタクスラー作)の紹介です。
あらすじ
ある老夫婦のおはなし。
子どもたちが成長して家を出てから、家がずいぶんと広く感じられるほど寂しい思いをしていた老夫婦は、知り合いの農家から一匹の子ねこをもらいます。
兄弟の中でも一番小さく、他にもらい手のいなかったその子ねこに、老父婦は「チビ」と名付け可愛がります。
「チビ」は愛情を受けて、すくすくと成長し、日を追うごとにどんどん大きくなります。
大きくなりすぎて、なんとカバほどの大きさになってしまいます。
警察官や医者がやってきて、外に出そうとするけれど、近隣住民の反対デモもあり、連れ出すことは出来ません。
そんな騒動の中、「チビ」は窓の外を眺めています。
そこには、自由に駆け回る一匹の赤いねこ。
その日以来、みるみる小さくなっていく「チビ」。
赤いねこに恋をして、外に出たいと思うようになった「チビ」は、だんだんと普通のねこのサイズに戻り、赤いねこと一緒に木の上を飛び跳ねました。
というユーモア溢れる、深イイ絵本でした。
絵本のサイズ
縦30センチの大型絵本です。
ページ数は32ページ。
文章の量も多くなくて、文章と絵ともに、ひらがなとカタカナのみで書かれてあるので、子ども一人でも読みやすい一冊です。
優しいタッチで描かれた絵は、細かな描写もあって、1ページごとにじっくり楽しめました。
こんな人にオススメ
物心が少しついたくらいの子どもにオススメです。
恋をするということ(はっきりと「恋をした」とは書いてませんが)、「外に出たい!」といった情熱を持つことの意味を教えてくれる絵本なので、子どもだけじゃなくて大人になっても読み応えのある一冊です。