こんにちは!
ダイナミック忍者(@dynamic_ninjya)です。
今日、ご紹介する本はコチラ!
「エロティック日本史 古代から昭和まで、ふしだらな35話」
(幻冬社新書)
著・下川 耿史
です。
先日紹介した『魚はエロい』(光文社新書)著・瓜生 知史に引き続き、こちらも「エロ」というタイトルが目にとまったので、読んでみました。
大黒さまが夜這い第一号?
参考文献として、「日本書紀」や「古事記」を読み解きながら、日本の「エロ」歴史を紹介するこの一冊。
あの大黒さまが夜這いの第一号だと言われる所以や、一度は名前を聞いたことのある天皇や僧侶の「エロさ」が書かれています。
一例をあげると、、、
第50代恒武天皇はそのエロさのあまり、宮廷に引き入れる「キサキ」を増やすために「女御」という新しい地位を創設。
そして、その息子である第52代嵯峨天皇は父親に輪をかけるほどのエロさで、「女御」だけでは物足りず、その下に「更衣」という位を作ったそう。
第72代白河天皇は、両刀使いだったらしく、男色のために「北面武士」という部署を創出したと言います。
白河天皇の気持ちは分かりませんが、ハーレムを作りたいというのは今も昔も、男の性(さが)なのでしょうか?
小学生の頃、
「何人もの女性のお尻を触りながら、らせん状のすべり台を降りる」
という妄想をしていたことを思い出しました。
由緒正しき大人のおもちゃ
この「エロティック日本史」には、人物のことだけでなく、その背景にある文化についても書かれてあります。
「歌垣」と呼ばれる会合では、男女が山や浜辺に集まり、文字通り歌を交換するのですが、歌を通じて徐々にテンションが上がり、最終的には乱れたパーティーになったということ。
女性用のおもちゃは奈良時代からあったことなど、エロにまつわる歴史が幅広く記載されています。
「エロ」という名のスパイス
正直、ぼくは「歴史」というものにほとんど興味がありませんでした。
理由は「ホンマかどうか分からんから」というひねくれ思考です。
ぼくの尊敬する経営者の人たちは、みんなこぞって歴史に造詣が深いので、ぼくが大成しない理由はおそらくそこにあるのでしょう。
しかし、この本と出会い、興味のないものの中にも面白みがあることに気付きました。
ホンマかウソかは重要じゃなくて、そこにある物語を味わえるかどうか。
いろんなものに面白味を見出しながら、幅広い視野を養っていきたいものです。
その上で、「エロ」と結びつけることは、かなり効果的だということを痛感した一冊でした。