いつも同じようなことで悩む。
同じ所をグルグル回っている感じ。
確かに、螺旋階段になってて、少しずつは上がってるけど、代わり映えのない景色が余計疲れさせる。
「ああいう所に行きたいなぁ。」と、漠然と目的地は定めた。
図書館に行って、調べ尽くして、どうやら北の方角らしいと分かった。
少し歩いて、不安が押し寄せる。
「ホンマに北でいいのか?」
もう一度、図書館に行く。
「よし!北やな。」
また、歩き出す。
しばらくして、また不安になる。
再び、図書館へ。
何度も、何度も繰り返す。
静かで、安全な図書館が心地よくなる。
もうどこに、答えの書かれたその書物があるかは知っている。
それでも、本棚の端から延々ページをめくる。
「あ、やっぱり北やな。」
長い時間かけて、安心にたどり着く。
そら疲れるわな。
答えを見つけて安心する為に、どれだけのエネルギーを費やしたやろうか?
ホンマに行きたい場所は、図書館やったか?
心地ええのは分かる。
敵もおらん。
けど、だけれども。
北にあるやろう「オモロさ」は、ずっと待っている。
もう、北にあるのは分かったんやから、行こう。
図書館のカードは破り捨てよう。
行ったら何もないかも知らん。
でも、行かな分からへんねんから。
半歩ずつでもええ。
ビビりながらでもええ。
歩こう、進もう。
不安は図書館に置いといて。
心の羅針盤に従って。