こんにちは!
「浅草寺『仲見世商店街』の家賃が16倍になる。」というニュースを見て、「伝統や風情は守るべきか?」について考えました。
家賃は16倍でなんぼ?
家賃が16倍!
と聞くと誰でもビビるけど、もともとの家賃は、
約1万5000円/10平米。
それが約16倍の25万円/10平米、に変わる。
浅草寺「仲見世商店街」と同じ東京都台東区にある「アメ横」でも、家賃25〜30万/10平米というところもあるらしく、これを聞くと妥当な家賃になっただけのように感じる。
家賃25万で、店は潰れるのか?
台東区によると、浅草には年間3000万人もの人が訪れ、観光による消費額は約958億円らしい。
話題の「仲見世商店街」には約90店舗が並ぶ。
958億円の全てがこの商店街で消費されていないのは百も承知だが、あえて単純計算してみると、
958億 ➗ 90(店舗) = 10.6億 。。。
他にも店はたくさんあるんやろうけど、3000万人も訪れる場所で、25万円の家賃は妥当ではないだろうか。
そもそも、3000万人も訪れるような場所で、倒産してしまう店というのはお客から必要とされていない。
閑古鳥が泣くような商店街でも、SNSを活用するなど、大手に負けないよう様々な工夫をしている店は多い。
もはや、どこの店にでもあるようなみやげ物を売って、横並びの商売でやっていける時代でもないということだろう。
チェーン店は風情を壊すのか?
「昔からのおみやげ屋が倒産し、スタバのような大手チェーンが入ってきたら、風情がめちゃくちゃになる。」
という声もあるが、果たしてそうか?
スタバは分かりやすいので例に出したが、大手チェーンはアホではない。横並びでやってきたような店とは比べ物にならないほど、お客目線を研究し、独自性を創り出すことには長けている。
浅草に店を出すなら、当然、「浅草っぽさ」を最大限に出してくるだろう。
その方がお客は喜ぶ。寺には興味なくても、そのチェーン店目当ての客が増える。
結果、商店街の全体のお客も増える。
あとは、スタバのコーヒーに合う和菓子を売れば良い。
風情は守らなアカンのか?
そもそも、風情というのは守らなければならないのか?
伝統や文化、それが醸し出す雰囲気である風情。
確かに、独自の風情は観光資源になるので、それを求める人たちの為のメンテナンスは必要だろう。
ただ、盲目的に「伝統だから」「文化だから」という理由だけで、「守らなければ!」と反射してしまうのは勿体無い。
伝統や文化というのは、守るべき「目的」じゃなくて、良いから残ってきた「結果」やろう。
人々の生活に馴染み、多くの人がそれを続けてきた「結果」が伝統であり文化。
「伝統だから」という理由だけで、何がなんでも守らなければならないとガチガチに縛り付けると、オモロく新しいものは生まれて来ない。
「ルールやから」「昔からやってるから」というアホの一つ覚えで続けて来ているものが、どんどん時代に取り残されて、浮き彫りになって来ているんやろう。
ええもの、必要とされるものは残るし、抗うことができない大きな流れが社会にはある。
まぁ、徹底的に流れに逆らい続けることができたら、それはそれでオモロいんやろうけど。
チョンマゲで袴着て、「スタバはどこでござる?」って聞いて歩けば、インスタ映えはするやろうから。