いえづくり教習所2日目
台風の影響で到着の遅れていた2名も合流し、総勢11名(女性3名、男性8名)で晴天の中、実技が始まった。
昨日は書きそびれたが、愛媛県よりNHK松山放送局のディレクターも帯同しており、お蔵入りにならなければ、9月2日(土)のニュースで今回のいえづくり教習所の様子が四国全域に放映されるらしい。
そうなれば、今回でNHKの地方局放送に出るのは3回目か。初めてテレビに出たのは、NHK沖縄での生放送。それはそれは、爆笑と放送禁止用語のオンパレードで、、、と書き始めると長くなりそうなので、本件は改めて記事にしよう。
初めての実技となった今日、今後作業していく土台となる「うま」の作成に取り掛かかった。配布された図面がこちら。
「うんうん、なるほど。」となる訳もなく、主催者・中さんの説明に聞き入る。
みんな真剣な眼差しで手順や要点をメモし、早速ノコギリの練習も兼ねて、「うま」を作る為の土台となる部材を切り始めた。
一ヶ所切るだけでも中々の重労働だ。これがまだ、土台の土台とは。
しかも、慣れない差し金で苦労して寸法を測り、やっとの思いで真っ直ぐ引けた線の上をなぞって切っているつもりなのに、歪む。
みんな結構真っ直ぐに切っているのに、歪む。
僕は、性格だけじゃなくて身体も歪んでいるのかも知れない。。
ちなみに、差し金というのは、こういう直角の定規だ。これを利用して、45°の角度を取る方法も教えてもらった。
2つの小さな土台が出来上がると、次はいよいよ「うま」の作成に取り掛かる。2人1組で分担、協力しながら作っていく。
この「うま」作りで一番難しい工程は「溝」だ。まず一定の幅と深さを測って鉛筆でしるしを付け、両サイドにノコギリで切れ目を入れる。
そして、間に3本ほど同じ深さで切れ目を入れる。
「ノミ」だ。彫刻刀のようなこの工具を、「げんのう(トンカチ)」で叩きながら削っていく。
僕はビビりなので、慎重過ぎるくらい少しずつ削る。ちょっとずつ削り、それなりの溝が出来た。
しかし!幅が広すぎ、底面も水平に出来ていなかったので、柱となる部材をはめてみると、ブカブカのグラグラになってしまった!
僕はここまでしか出来なかったが、本日の相方である「もりみっちゃん」は手慣れた様子で完成させていた。明日から先生と呼ばせて貰おう。
最後に端材や木屑を掃除し、それぞれ出来上がったところまでの「うま」を片付けて、本日の作業は終了。
今回のルールの1つに「みんな平等」というものがある。
出来る人が偉い訳ではないから、協力し合ってやっていこう、という共通認識。
僕はまだ全然人を助ける余裕なんか無いけど、大工仕事を学ぶということ以上に、ここでの仲間づくりが今後の人生を左右すると感じているので、切磋琢磨できたらええなぁと思う。
そういう意味でも、一番暑くなる14時過ぎ、みんなに「塩分補給飴」を配ってくれた「いっしー」の気遣いには心を打たれた。ありがたいし、素敵だ。
どんなけ暑かったか?
それは、今朝作業が始まる前の段階での、僕の顔を見ていただければ、容易に想像がつくだろう。