本来なら日曜日はお休みですが、急遽「基礎工事の仕上げ」が行われました!
いえづくり教習所7日目
先週、職人の小松さんに教えてもらいながらつくった基礎は右側。左側が家で、右側にはポーチが出来る計画だ。
今日は先日つくった基礎のコンクリート部分の木枠を外し、その上に「モルタル」を塗って仕上げる。
おおまかに説明すると、
「モルタル」とは「セメント+砂+水」
「コンクリート」は「モルタル+砂利」
だ。砂利が入っている分、コンクリートの方が強度はあるがキメが粗く、均平が取りづらいので、土台となる木材と重なる上部だけはモルタルで仕上げる。
職人・小松さんの指導のもと、受講生は分担して作業を進める。新たな木枠をはめる段階からしっかりと水平を取り、家側の基礎と同じ高さになるように注意を払う。
写真では分かりづらいが、バケツにつけたチューブに水を通し、その水位(バケツと同じ水面になる)を見て同じ高さを取る。
これぞ職人技だ。
イメージとしては、下図のような感じか。
バケツ位置を固定していれば、チューブはどこまで伸ばそうがその中の水位は一定だ。
そうして付けた基準(a:バケツの水位)から、〈旧〉基礎の天面までの高さ(b)まで、〈新〉基礎側もモルタルで埋めれば、新旧同じ高さに仕上がる。この手法を「水盛り」と呼ぶ。
図解してみたものの、自分では理解していても、説明するのは難しい。
ということだけは、辛うじて分かってもらえただろう。
水平器も使用し、木枠の高さを揃え、モルタルを詰めていく。
後から、柱を差すことになる杭の部分は特に丁寧に仕上げる。
夏は乾きが早いらしく、モルタルの厚みも薄いので20〜30分で木枠は外した。
僕たちが作業している間も、小松さんは手際良く片付けと次の段取りを同時にこなしており、職人のカッコよさを目の当たりにした。
今日の講義はここまでだったので、実技試験にまだ合格していなかった僕は、試験項目「仕口(しくち)づくり」に取り掛かった。
この男木(おぎ)を、女木(めぎ)にはめ込む。女木を削り過ぎるとグラつくので、少しずつ「のみ」で削る。
男木を女木に!
何度もはめてみて、外して削って、またはめる。繰り返すこと数回。最後は「玄能(げんのう)」=ハンマー を使って力づくで押し込む!!
翌週は、どんどん部材を作って行きます!