「レターポット」の奥底には何があるんやろう?
最近そんなことを妄想しているダイナミック忍者(@dynamic_ninjya)です。
今、レターポットが流行っています。昨年末のリリースからわずか10日間で、ユーザー数は19000人(2018年1月8日現在)にのぼる勢いです。
僕も試しに使ってみています。
このレターポットを通じて、「give & give(ギブアンドギブ)」や「恩返し」について考えてみました。
目次
レターポットについて
「レターポット」とは、キングコングの西野氏が生み出したシステムで、簡単に説明すると「レター」と呼ばれる文字を1文字5円で購入し、その「レター」で感謝のメッセージを人に贈ることができる、というものです。
購入した「レター」だけでなく、人から受け取った「レター」も使うことができます。
「レター」の売上は、システムの運用費以外は種々の団体に寄付されるみたいです。
詳しくは、西野氏のブログを読んでみてくださいね。
レターポットの基本精神
キングコング西野氏は、彼のブログ記事「レターポットの使い方【マナー編】」の中でこう述べています。
レターポットの基本精神はgive&takeではなく、give&giveです。日本語で言うなら『恩贈り』といったところでしょうか?
西野氏の凄まじい影響力によって、ツイッターを中心に「give & give(ギブアンドギブ)」という言葉をよく目にするようになったので、この「give & give」そして、「give & take(ギブアンドテイク)」という言葉について考えてみました。
「give & give」は行動指針
西野氏の言う「give & give」とは、
「人に何かを与えることにフォーカスして、見返りを求めないようにしよう。」
という行動指針だと僕は解釈しています。
本質はその奥に2つあって、西野氏が実現したい未来は、その本質のさらに先にあると思っています。
本質その①「giveはtakeを含む」
「give(ギブ)」という英語は、「あげる、与える、贈る」といったところでしょう。
人に何かを贈る時、それが物であれ、言葉であれ、そこには「贈りたい」という想いがあります。
そして、「give」が出来た時点で、自分の贈りたい欲求は満たされます。
「見返り」のはるか以前、相手が自分の「give」を受け取ってくれた時点で、自分の贈りたい欲求をすでに「take」出来ているのです。
その上「ありがとう」などと感謝の言葉をもらえたものなら、「take」しすぎなくらいです。
だから、「give & give」の本質その①は、
「give」には「take」が含まれてるねんから、もう「give」だけでええやろー
ってことです。
本質その②「giveは回る」
以前、「社会の歯車上等(過去記事)」にも書きましたが、人は社会の歯車として、どこかしらと繋がっています。
自分よりちっこい歯車に回されることもあるし、自分よりデッカい歯車を回すこともあります。
自分の動力が、知らないところで「パッポー、パッポー」とオモロい鳩を出しているかも知れません。
だから、自分の贈った「give」も、もれなく社会を巡ります。
たくさんの「give」を流れに乗せれば、巡り巡って帰ってくることもある。だから、「give」に徹すればええ
というのが「give & give」の本質その②です。
takeは見返りではない
では、「give & take」とはどういう意味なのでしょうか?
上で述べたように、「give」した時点で「take」できていると考えることもできますが、僕は違う解釈です。
「giveした人からtakeする」ではなく、
「giveしたい人がおるねんから、しっかりとtakeしよう」
ということです。
いくら「give & give」と「give」に徹しても、「take」してくれる人がいなければ成り立ちません。
「ありがとう。」と感謝して、しっかり受け取る人がいるからこそ想いは循環します。
恩贈りが恩返しになる
最後に、「恩返し」と「恩贈り」について考えてみたいと思います。
恩返しというのは、人と関係性を築いていく上で大切なことだと思います。
「恩返しせなアカン」と無理やり思うものでもなく、お世話になった人への感謝というのは自然な気持ちでしょう。
しかし、直接返すだけが恩返しではありません。
僕は、転職するとき「ここで学んだことを次の職場で活かすことが恩返しになる」と都合よく解釈して、転職を繰り返してきました。
転職の場合だと、「前にも増して輝いてる姿を見せること」が恩返しにもなるのではないでしょうか?
痛いところを突かれました。。これから見せていきます。
もとい、恩を直接返すことができるなら、それに越したことはありません。
でも、直接返すだけが恩返しじゃないと思えたら、もっと幅広く動けます。
受けた恩を活かして、別の場所へ贈るのが恩贈り。その姿を見せたり、それが巡って戻っていくことも恩返しの1つ。
そう考えると「恩贈り」は、より多くの人を幸せな気持ちにしてくれそうです。
レターポットの奥底で光る未来
レターポットは、「give & give」や「恩贈り」を体感できるシステムだと思います。
ポイントは、そこでとどまるのではなく、「レター」以外でも恩を贈ることではないでしょうか。
「レター」をもらって嬉しかったから、おばぁちゃんに手紙を書いてみる。
「レター」をもらってテンションが上がって、妊婦に席を譲る。
「レター」をもらっていい気分になったから、キャットフードの代わりにアジをあげる。。。
レターポットの奥底でキラリと光る、キングコング西野氏の思い描く「give & give」な未来は、そんな恩という名のぬくもりが駆け巡る社会な気がします。